医院理念

「人に優しく、あたたかく、長くお付き合いができるクリニックであること」

この人という言葉の意味は、もちろん患者様であり、クリニックのスタッフであり、ドクターであり、社会の人々すべてという意味です。
 
クリニックのロゴマークも、バラのマークに見えますが、中心に人を置き、その周りのはなびらは、Drの手であり、衛生士の手であり、歯科助手の手であり、受付の手を表しています。
みんなの手で、病気を治していくという意味を込めております。
 
長くお付き合いができるクリニックとして、一般保険診療から小児、矯正、審美歯科、インプラント治療、PMTCからホワイトニングまで患者様の美と健康の維持に協力させていただきます。
 
常に最善の治療を提供できるように、日々研鑚を積み、充実した設備を整え患者様の歯の健康と美しさを追求していき、インプラントを中心とした機能回復と審美歯科をメインに、定期的な予防を行うことにより患者様と生涯にわたるお付き合いを目標としております。
 
また私たちは、チームとして患者様ひとりひとりに合った治療方法を探りだし、提示し、治療を行い、メンテナンスを行います。
 
お陰様で、患者様ひとりひとりのご協力により私たちの歯科・優クリニックは、開院してからずっと皆様に親しまれてきました。開院してからも
 
「患者さまのことを真剣に考えた本当の良いクリニックとは?」
「家族または、自分自身が診療されるのだったら、どのようにして貰いたいか?」

 
などと、日々、このようなことを考えながら診療に望んでおります。

患者様は以下のことについて考えたことはございますか?

  • あなたは、治療に満足してますか?
  • 麻酔が痛くなくて上手な先生ですか?
  • あなたは、おもいっきり笑顔で笑えますか?
  • あなたは、食事のときにストレスを感じていませんか?
  • 歯科治療は、回数がかかると思っていませんか?
  • きれいなクリニックですか?
  • 最新治療のインプラントやホワイトニングなどが行えるクリニックですか?
  • 先生は、人として優しく、あたたかい先生ですか?
  • 悩みを、ぶつけられるクリニックですか?
  • スタッフが、いきいきとしたクリニックですか?
  • 自費治療だけをすすめられませんか?
  • すべてに責任が負えるクリニックですか?誠意のあるクリニックですか?
  • 頭を下げてもらえるクリニックですか?
  • 治療ばかりでなく、歯の掃除だけでもしてくれるクリニックですか?
  • 待ち時間の少ないクリニックですか?
  • 予防が行えるクリニックですか?メンテナンスは大丈夫ですか?
  • スタッフとドクターの連携はとれていますか?
  • 衛生面をしっかりしているクリニックですか?
  • 一生、自分の歯を守ってくれるクリニックですか?
  • 楽しいクリニックですか?
  • 80歳になっても付き合えるクリニックですか?

以上の疑問点を患者様の立場から考えてみました。
 
われわれ歯科・優クリニックは、この疑問点に対して、すべてに患者様が満足できるほどの十分な答えをご用意できると自負しておりますし、実際に実践しております。
 
たとえば患者様の治療時間を、1人に対して通常1時間としています。他の歯科医院さんの治療時間(約30分)と比較して、長い治療時間を採用しております。これは、治療の時間もさることながら、十分な治療説明・同意、世間話?などの時間も含めております。
 
また患者様にお時間があれば、2~3時間の治療時間を使って、集中治療を行い、出来るだけ治療回数を少なくなるように治療計画を立てます。患者様を中心に考えて、患者様の満足度アップのために、力を注いでおります。私たちスタッフも診療してもらいたいと感じるクリニックにしたいです。
 
私たちは、このような患者様の満足度アップを目指し、感動を与えられる病院を目指しております。歯科・優クリニックは、地域社会の皆様にとって、なくてはならないクリニックを目指しております。

院長紹介

幼稚園時代 (熊本市立五丁保育園)

幼稚園時代は、風邪をよくひいて、喘息になっては、病院に、母親が連れていくという繰り返しでした。喘息は、本当につらかったです。母親には、ずっと心配かけっぱなしでした。今でも、心配かけっぱなしかもしれませんが・・・。
 
息ができない辛さは、やはり、なった人にしかわからないと思います。「なんで、自分だけ?」「だれか自分と変わって!」という想いが大きかったです。
病気とは、やはり戦いであると感じていました。その時から、お医者さんになって病気で苦しんでいる人を救いたいと、子供ながらに考えていました。自分は、お医者さんになるものと信じていました

小学校時代 (熊本市立西里小学校)

小学校時代は、かなりヤンチャで、学校でもすごく明るく、おしゃべりで活動的にすごしていました。よく近くの村の友達とサッカー、野球、村全体を使った缶蹴り、クワガタ・カブト虫を捕まえたりと自然の中で、遊んでいました。今でも鮮明に記憶に残っていることは、夏休みに友達と2人でカブト虫とクワガタがたくさんいるところを発見して、朝早く採りに行って、おこずかい欲しさに、スーパーに売りに行ったことです。それが次の日、なぜか小学校によびだされて、カブト虫とクワガタを売ったことがばれて、担任の先生から「こんなことは、小学校が始まって以来、はじめて!」と言われて、厳重注意を受けてしまったのです。今、思えば、別な友達が先生に告げ口したのではないかと思います。
 
そのあと母親からは、木製バットで殴られそうになったのを今でも、覚えています。今、考えても悪いことをしたという感覚は、あまりないのですが・・・。
子供の教育上、だめだったのでしょう。
 
祖父は、専業農家の生まれでした。父の時に兼業農家になり、サラリーマンで生計を立てていました。
母もパートで働いており、共働きでした。貧乏ではなかったかもしれませんが決して裕福ではありませんでした。決して楽でない生活の中、大学まで行かせてくれた父と、母に言葉に言い表せない感謝をしております。
 
小学校時代も幼稚園時代と同じように、喘息、風邪を繰り返しては、病院に連れていってもらっていました。

中学時代 (熊本市立北部中学校)

小学生時代には帰宅部でしたが、入学式後に見学に行った剣道部が、とてもかっこよく見えて、いつのまにか剣道部に入部していました。親が、高価な剣道の防具を少ない給料の中から購入したのを考えるとそれだけで大事にしないといけないという気持ちがありました。当時の気持ちが、現在の物に対する姿勢に繋がったのではと思います。その時の防具は、約20年経つ今でも使用しています。
 
それからというもの剣道に打ち込む日々が続きました。ひとつひとつ型を覚えていく感覚と昇段審査、試合感覚がおもしろくて楽しかったです。当時の北部中の剣道部は、中体連などで先輩方がいい成績だったので、非常に厳しい練習だったことを覚えています。よく練習の後、トイレに行くと血尿がでていました。
この時の厳しさが身体に染みついているおかげで、何事も最後まであきらめない精神と忍耐力が、他の人と比べてあったと思います。剣道をはじめてから、喘息、風邪ともに無くなっていきました。

勉強は、1年生のときの最初の試験で非常に悪かった(小学校時代は全く勉強しなかった)のが、悔しかったのか剣道とともに勉強もぐんぐん成績は上がっていきました。田舎の中学校なので、偏差値レベルは低かったのですが、3年くらいのときには学年でベスト3には常に入っていました。

高校時代 (私立真和高校)

高校は、私立の高校に進学し親には、金銭的に負担をかけることになりました。 
ただこの私立高校は、親が、中小企業の社長の子供、医療系の子供と、いわゆるいいとこのおぼっちゃま、お嬢様が非常に多くて、さまざまな遊び、普通高校では味わえない高校生活を送りました。
 
剣道部にも所属しており、顧問の先生とはじめて練習したことをいまでも鮮明に覚えています。あまりに竹刀が速くて、目で見えないという感覚を覚えました。衝撃でした。その先生は熊本の剣道大会で何度も優勝された有名な先生でした。

大学時代 (福岡県立九州歯科大学)

医学部を目指して勉強していましたが、たまたま受験した歯学部に受かって、どうしようか迷っているときに高校時代の同級生の家でテレビゲームで遊んでいるときに、ふと、「人生は、なにが起こるかわからない。歯科の仕事も病気を治すという点では、医者には変わりはない。」と思ってしまい、歯学部入学を決めてしまいました。非常に悩んだのですが、決めるときは、あっけなかったですね。もちろん、父には、歯学部に行くように勧められていました。今、思えば父は、わたしが子どものころから、器用なところを見ていたのでしょう。
 
また、この北九州にある九州歯科大学も当時とんでもないところでした。大学では、華やかなサークルか何かに入ろうと思っていると、新入生の歓迎会で結局、汗臭い剣道部に入ることになりました。この大学は、他の大学にはない、すべてが体育会系の大学で、お酒のお酌なども絶対に断れないなど、先輩がいうことは絶対など、かなりの年功序列でした。
よく学生がお酒を飲む大学ということで、九州酒家大学とも言われていました。ただ、そのお陰か、先輩、後輩には慕われ、同級生とのつながりは強固なものになりました。同じ釜の飯を食べた仲間は、仲が良いといいますが、まさにそんな感じでした。私には非常に合った大学だったと思います。
 
剣道部では、今年90歳くらいになる、全国にも数えるくらいしかいない藩士8段の師範、野正先生のもとに、一丸となって戦えるチームを作りました。大学4年生のときは、キャプテンを務めました。また自分が、キャプテン時代に九州歯科大学主幹の全国歯科学生剣道大会がありました。そのときは、チームはもちろんのこと、野正先生をはじめ、北九州市の剣道審判の先生方、とくに審判員を仕切って頂いた桑原先生(全日本剣道選手権大会優勝)、OBの先生方には、大変お世話になりました。この場を借りて、御礼を言いたいです。ありがとうございました。剣道部では、一人の力の小ささ、みんなで力を合わせる大事さ、チームの大切さ、勝負のおもしろさ・運など、たくさんの生きる上での大切なものを学ばせて頂きました。
 
剣道部以外の日は、親からの仕送りばかりに頼るわけにはいかないので、アルバイトを数多くしていました。家庭教師、セブンイレブンの深夜バイト、現場作業などをしました。特に、深夜バイトは、つらかったです。午後10時くらいから次の日の午前8時くらいまで、休憩なしでしたので、そのあと午前9時くらいから始まる大学の講義は、地獄でしたね。眠さとの戦いでした。人間にとって、睡眠が非常に大切なこと、基本的な人との接し方、社会常識、お客様への接遇などを数多く学びました。
 
また大学時代は趣味に没頭した日々でもありました。当時、自動車を持っていなかったので、移動手段は自転車でした。自転車旅行というものに興味があったのですが、なかなか実行できずにいました。当時、高校時代の友達が、佐賀市内に住んでいたので、北九州小倉から自転車で行こうと考えました。途中、冷水峠を越えていきましたが、以外とあっけなく到着したことがきっかけになり、四国(北九州小倉から、愛媛の八幡浜、今治、広島のしまなみ海道を通って尾道)、関西(熊本からバスに自転車を乗せて、神戸の阪神芦屋駅→大阪→京都→滋賀→福井→石川→岐阜)など数多く、自転車で行きました。車や徒歩と違って、現地の人々と知り合う機会も多くなり、なによりも自転車のスピードが、人間に合っているように思います。現代社会では、物はスピードがあって、簡単、便利という方向になっていますが、自転車は非常に地球にとってエコだし、健康にとっても良いものだと思います。最近は、東京など、大都市でも自転車は、見直されてきていますし、ヨーロッパなどの先進国でも自転車道が非常によく整備されています。雑誌に関しても、昔は、自転車のものの出版はほとんど無かったですが、いまでは数十冊(数えていませんが)は出版されていると思います。それだけ注目されているのではないでしょうか?歯科とは関係ないですが、健康という枠組みでは一緒なので自転車に関してもいろいろ紹介していきたいと思っています。
 
あとは釣りですね。川つりは、熊本の実家近くの川で小さい頃から、していたのですが、海釣りはやったことがありませんでした。海釣りに関して、誰か教えていただけないかなと思っていた時、たまたま同じ剣道部の先輩(東元さん)から、教えて頂き、2人でよく、釣りに出かけていました。関門海峡は、潮の流れが速いので、基本は投げ釣りで、楽しんでいました。先輩の教え方がよかったのか、それからというもの釣りにもだんだんハマっていきました。いまでは、私自身の歯科の次の?歯科よりも?ライフワークになっています。やはり、これも先輩との出会いが、あってからこそ、今の釣りの趣味があります。
 
歯科医師を目指す若い方へ伝えたいのは、学生時代に人と接すること、サービスとは何かを学んでいてほしいと思います。私たち医療従事者もある意味立派なサービス業なのですから。歯科の勉強も大切ですが、それはいつでもできます。はっきり言って卒業してからの方が遥かに勉強します。基礎はしっかり大学時代に学ぶべきですが、臨床はいつでも、そして遥かに高いレベルで学べます。学生時代は教科書からだけでなくいろんな勉強をしてほしいと思います。

歯科医師になって

平成12年に卒業して、熊本の開業医に勤務し、3年間働いた後、自分一人で診療をしたいと思い、水俣市の分院長として2年間勤務し、さらに熊本市の下通りの街中のクリニック(サン・ホワイトデンタルケアクリニック)で分院長として5年間勤務し、約10年の勤務医時代があります。
 
勤務医時代の最初の5年間は、保険診療を中心に、最後の5年間はクリニックが街の中心部にあるために自由診療を中心に治療をさせて頂きました。妻の実家が鹿児島で、縁あって、この鹿児島の地で開業することになりました。

歯科・優クリニック開設

平成21年12月鹿児島市東谷山に開業しました。衛生士2名、受付2名の4名でスタートしたのですが、おかげさまで多くの患者様に来て頂いております。
 
近所の方々はもちろん、鹿児島市内全域、日置市など、遠くからだと熊本県熊本市から通って頂いております。本当に感謝しております。ありがとうございます。

インプラントに目覚めた勤務医時代

勤務医時代の最初の5年間は、1日50人~100人と多くの患者様を保険診療中心に一生懸命に頑張っ診療していました。さまざまな患者様が来院され、さまざまなお口の中でいろんな経験をさせて頂きました。しかし、ただ一生懸命治療した患者様のなかにもまた虫歯になる方あるいは歯周病で歯が抜けてしまう方がいて、当時治療することの限界を感じていました。
 
「一生懸命よかれと思って治療しても、治療自体は成功しているのに、何年かしてだめになってしまう。」
 
それに加え新しく見えられた患者様の多くの虫歯が以前の治療のやり直しだという事実もあります。

そのため、今では予防に目覚めた多くの歯科医師が積極的に患者様へある真実を伝えています。それは、まだ、多くの日本人がご存じないことかも知れません。
なぜなら歯科医師になる過程で大学ではそういう教育が全くされていなかったからです。その真実とは「なぜ虫歯になるのか原因を突き止め改善しなければ歯はくり返し虫歯になる、そして削るたびに歯は少なくなり、最後はなくなってしまう」
と言うことです。
詰めたり、かぶせたりするたびに人工の部分は増えていき、そのかわり治療するたびに自分の歯はどんどんなくなっていくのです。
 
そのことが自分でも何となく見えてきたのもその時期でした。ただどうすればいいのか悩みながらもがいていました。そんな折に、ある先生の紹介で、出会った先生が、稲留裕士先生(サン・ホワイトデンタルケアクリニック)でした。稲留先生は、同じ大学出身であったのもあり、いろいろ可愛がっていただきました。サン・ホワイトデンタルケアクリニックの理念が「患者さまと長いお付き合いをできるクリニック」でしたので、自分が考えていた理念と治療方針もぴったり合い、結局、5年間という長い期間務めさせて頂くことになりました。
 
また、ここで出会ったのが、インプラントでした。当時、インプラントが良いと思い、机上では、いろんな勉強をしていました。ただ、実際のところは、インプラントとは、なんぞや?という状態でした。稲留先生は、インプラントを年間500本くらい行う先生でしたので、生きた教科書として、実践の勉強でした。
勤務医時代にインプラント治療をさせて頂けるクリニックというものはそんなに多くありません。なぜなら、インプラント治療を行い、失敗でもすればすぐに悪い評判につながるし、患者さまもそのクリニックから離れてしまうからです。勤務医に任せることの怖さ、良さを十分理解した上で、稲留先生には、分院長として認めてもらい、今ではインプラントも年間100本行うまでに成長しました。
 
普通、インプラントを始められる先生は、開業されて何年か経ったあと、インプラントの勉強会に出て、インプラントをみよう見まねで行う先生が、大部分です。しかし、私は、開業前の勤務医時代に、すでに202本のインプラントの経験があり、患者様のお口の状態によって5種類のインプラント(ブローネマルク、ストローマン、アストラなど)を使い分け、またインプラントオペ後に歯をかぶせて、治療経過を見てきた経験があります。
 
実際、今、現在でも、熊本市の街中の下通りのサン・ホワイトデンタルケアクリニックまで、患者様の治療経過および診療するために通っております。患者様から「先生にだけ是非、診療してほしい。」という強いご要望でしたので、「そこまでおっしゃるなら、わかりました、鹿児島から熊本まで、伺います。」とお伝えいたしました。そういう風に言われるのは、歯科医師冥利に尽きると思い、無報酬ですが、快く快諾致しました。患者様にそういう言葉をかけられ本当に感謝しております。ありがとうございます。
 
またインプラントは、インプラントオペができるだけではいけません。その後が、最も大切なのです。インプラントオペを痛くなく、腫れないように行うことは、当たり前なのです。インプラント治療後、そのインプラントがどういう経過をたどるのかが、最も大切です。実際、5年間務めることができたので、インプラント治療後の治療経過が十分検証出来ました。
 
家を建てることと同じことで、設計、基礎、どの材料を使うか、強度は大丈夫か、家の機能性は良いか、建てた後のメンテナンスも重要であり、インプラントでも全く同じことで、オペだけではなく、インプラントを埋入(入れ込む)場所の設計、何種類もあるインプラントから患者様にどのインプラントを使用するか、インプラント治療後のかみ合わせ、インプラントのメンテナンスの方法などはとくに経験が必要になります。

 
また稲留先生にお会いしたことで、好きだった歯科というものが、さらにまして本当に好きになり、歯科の本物を見極める力もついたと思っています。また5年間は、サン・ホワイトデンタルケアクリニックのスタッフとともに、ものさしではかることができないほど自分が成長できたのではと考えています。人との出会いが、人をかえるといいますが、まさにそのとおりだと思います。稲留先生には、一生かかっても返せないくらいの財産を頂き、非常に感謝していますし、これからも一歩一歩、先生の後をついていきたいし、できれば追い越したいです。それが先生に対する恩返しですし、そのことを鹿児島、九州、全国の患者様の皆さまに還元して、発信していきたいです。

インプラントを極める

インプラントの最大の利点は2つに分けられます。

歯を失ったとき、

  • まわりの歯を削らずに失ったところを補えること。
  • 歯を失った分の咬む力をインプラントにより回復できるので、まわりの歯がその咬む力を負担してしまうことで弱くなるのを防ぐことができること。

骨の条件が悪かったりするとオペが難しくなるという欠点はまだありますが、歯の代わりに用いられる物として、十分な検証がなされてきており、インプラントは十分長い間使用できる、お勧めできる物と言えます。たとえば歯を1本失ったときの治療法として、まわりが健康な歯であれば、削ってブリッジにするのが日本での一般的な治療法ですが、インプラント界の先端を行くスイスの歯学部ではすでに、そういうケースに置いてはブリッジの教育がはずされ、インプラントが処置の第一選択に変わっています。つまり、それだけインプラントの安全性、安定性が増したと言うことです。
 
むし歯が多くの場合母子感染からはじまること。だからこそ妊娠期から母親のむし歯の治療や予防をしっかりすれば、子どものむし歯はかなり低くなることや、歯科衛生士による管理(チェック&クリーニング)を年に数回うけることで簡単に歯は悪くならなくなる。
勤務医時代、歯周病とむし歯予防のおかげで多くの患者様の歯を守ることができました。
ところが一部の方が、なかなか予防だけでは難しいのです。
 
最も良い虫歯や歯周病の予防は、細菌と咬合(噛む力のコントロール)です。なかでも咬合は非常に難しいのです。どういうことかというと、何本かすでに歯周病や虫歯で歯を失っている場合、通常の治療では、ブリッジや取り外しの義歯で歯がないところを補うのですが、歯がないところに隣り合う歯には、よけいな負担をする分大きな咬合力(咬む力)がかかります。そのせいで引きずられるようにまわりの骨が失われたり、歯が折れてしまったり、かみ合わせの調整ぐらいでは追いつかない、通常の歯周病の治療では助けられないというケースがあるのが分かってきました。そう言う患者様にも、その患者様を担当している衛生士にもなんとか力を与えたい、どうにかしたいと思いました。
 
咬合力(咬む力)をコントロールするには、歯科クリニックと長い付き合いが必要になるのです。どういうことかと説明すると、お口の中の状態を自動車に例えると、歯は、タイヤと同じなのです。タイヤは、何年かすると、地面の摩擦や地面の凸凹、経年的に劣化などで磨り減ってきます。そんなときに、タイヤ交換、空気の注入などメンテナンスを行わなければなりません。そのままにしておくと、いずれパンクしたり、空気圧が少ないことでガソリンの燃費があがったりと問題を生じます。
 
歯も同じで、どんな天然の歯でも必ず摩耗して磨り減っていきます。磨り減れば、凸凹した歯の形が平らになり、咬む力が一か所に集中してこなくなり、その分、食べ物をしっかり咬むには、余計に咬む力が必要になり、歯に余計な負担をかけることになり、自動車で説明するとタイヤの軸、ひいては車の心臓部であるエンジンに負担をかけることになります。歯にとっては、家の基礎にあたる、骨が、強い力によって解けて無くなってしまうのです。信じられないかもしれませんが、歯が自然に脱落、とれたりする場合もあります。インプラントにとっても同じことです。余計な咬む力が、かかりすぎるとインプラントもとれたりする場合があります。だから、難しいのです。だからインプラントを入れただけでは、だめなんです。
 
咬み合わせは、かぶせた歯の材料の種類、経年的に磨り減る歯、老化による根っこを支える骨の減少などで変化していきます。これらのことが、一度の歯科治療でまかなえるでしょうか?まず、無理でしょう。
年齢によっても骨の量は変化しますし、そのときの体調、たとえば病院に入院しないといけない場合などで歯ブラシが十分できない時や、天然の歯もかぶせものの歯も形が変わっていき、咬み合わせは、目で追うことが出来ないほどゆっくり変化することもあれば、歯が折れたりして急激に壊れ変化することがあるでしょう。だから、歯科クリニックで3カ月に1度くらいのペースでメンテナンスを行ってください。細菌のコントロールは、ブラッシング指導や歯石を取ったりして行います。咬む力のコントロールは、歯科医師が、咬み合わせの調整を十分にチェックしていかなければなりません。歯医者さんとは、長いお付き合いになるのは、仕方がないことで、一人では、絶対に管理できません。われわれ歯科・優クリニックでは、日々、こういったことのスタッフ指導を行い、患者様にお伝えし、ご理解頂こうと思っています。
最新治療を導入し続ける使命
 
インプラントなどの最新治療は、今、日進月歩で日々、新しい材料、新しい術式、新しいデータがどんどん開発され、世の中に出てきております。
たとえばノーベルガイドなるものがあります。このシステムは、画期的な開発です。スウェーデンの会社のものなのですが、通常、インプラントオペを行う場合、歯ぐきに切開を加えて、オペを行いますが、このシステムでは、切開を行いません。よって下記のような利点があります。

利点

  • 切開を行いませんので、術後の痛みがほとんどありません。
  • 腫れがほとんどありません。
  • 自分がいれたい位置にほとんどくるわずインプラントを入れられる。
  • 場合によっては、オペ後にすぐに仮の歯をいれられる。
  • 特に全体的にインプラントが必要な症例に最適な方法です。

欠点

  • オペ用の道具を作製するまでに期間がかかる。
  • 道具の費用が少々かかります。
  • オペの経験値が高くないといけません

だいたいこんな特徴があります。
 
最新治療は、基本的に過去の症例のデータが、少ないし、長期的な経過の症例がありません。従って、導入する際に、患者様に本当に良いものかどうか、より慎重に自分で考えて、検証していかなければなりません。
 
よって最新治療や過去症例の勉強会には必ず参加しています。さまざまなDrの意見を聞くことも非常に大切です。熊本で稲留先生がつくられた萌歯会いう勉強会では、「見立ての良い歯科医師を育てる。」というモットーの下に若手の先生を中心に集まっています。私も鹿児島から参加させて頂いています。
 
インプラントでもそしてGTR/GBRという骨を歯のまわりに作る技術でも世界的に著名な中村社綱先生とも萌歯会で出会えたことも本当に幸せでした。中村先生は、オールオンフォー治療の権威であり、最新治療のノーベルガイドの普及もされておられます。私も先生から、ご指導頂いております。